連載「人とくるまのテクノロジー展 注目の企業紹介」(2)東レ/鷺宮製作所
2016/05/12, 日刊自動車新聞
◆東レ、次世代自動車に不可欠な素材開発
東レは繊維、樹脂、フィルム、炭素繊維、電子情報材料などの自動車向け材料を手がけている。エンジン車両向け素材だけでなくハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車など次世代自動車に不可欠な素材開発にも注力している。
今回は、「TEEWAVE Technology for Light Weight」と称し、軽量化コンセプトカー「TEEWAVE AR1」を始めとし、軽量化に特化した各種先端材料、加工方法の展示をするとともに、プレゼンテーションの場を設け、幅広く東レの技術を紹介する。また、快適空間・内装、電動化、新技術に関する展示をする。
東レは、今回の展示会でも自動車用途向けの素材に関する新たな技術や、東レの幅広い技術の組み合わせを具体的に紹介し、軽量化、安全、環境、快適を追求する自動車産業に、素材・加工・サービスのすべてで貢献していく。
◆鷺宮製作所、次世代ドライビングシミュレータ
総合試験装置メーカーである鷺宮製作所は、革新的な次世代ドライビングシミュレータ“DiM”を紹介する。
“DiM”は高周波領域での車両極限走行状態に加え、フローティングテーブルによる低周波領域での持続的なGを再現する。この圧倒的なパフォーマンスにより、ドライバーは車両モデルの動的挙動を台上で体感する事ができる。また、開発初期段階の車両モデルでの検証を可能とし、試作車の低減・車両開発期間の短縮に役立てる新たな車両評価ツールとして、発売以来各方面で高い評価を受けている。
今回は“DiM”を模擬したシミュレータを出展、会場の制約によりフローティングテーブル機構はないが“DiM”に近い動きを見る事ができる。フルスペックの“DiM”は狭山事業所にあるシミュレションセンターで見学する事ができ、顧客の車両モデルを試験する為のレンタル使用も受け付けている。
なお、展示会では“DiM”の他、鷺宮の“HILS”をはじめとした各種自動車関連試験装置を紹介する。
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