「超高層」都心2地区に…森ビル、港区で再開発
コメント
注目のコメント
港区は森ビルばかりというのは誤解なので補足しておきますと、東京ミッドタウンと赤坂サカスは三井不動産、泉ガーデンとその向かいにもう直ぐ竣工する六本木三丁目東地区計画は住友不動産、城山ガーデンとこれから始まる虎ノ門パストラル跡地は森トラスト、赤坂インターシティとそれに隣接する赤坂一丁目計画は新日鉄興和不動産、虎ノ門病院などを含む虎ノ門二丁目計画がUR、その他、ホテルオークラの再開発など、森ビル以外の港区での再開発は目白押しです。
不動産開発が他のビジネスと最も異なっているのは、完全に同じ商品を2つ供給することがあり得ないということです。つまり、土地は必ずひとつしかなく、全く同じ立地の商品を複数の業者が提供することはあり得ません。加えて、立地というのは、複数の開発が同じエリアで行われることで、更に良くなるので、協力して(連たんして)開発を行うとお互いにwin winになるので、競争より共同の方が合理的なのです。
50年以上に亘って同じ土地に根を張って、行政や住民との信頼関係を築いてきた訳で、それでも森ビルの再開発事業が世の中で真に理解されるようになったのは、創業から40年以上経った六本木ヒルズの竣工がきっかけです。これは非上場企業として何十年にも亘って忍耐強く地道にやってきた成果で、このビジネスモデルは、他社が真似しようと思ってもおいそれとは真似できないと思います。
それから最後に補足しますと、第○森ビルは、多分皆さんが思っているより少ないです。何故なら、かなりの第○森ビルは、既に、○ヒルズに置き換わってしまっていますから。森ビルの強さは際立ちますが、個人的には人工的な街づくりばかりではない空気感を街に残して欲しい。変化は凄まじくて、便利になった、綺麗になった、街ごと変わったとプラスの面を感じる一方で、どことない寂しさを感じる。