低所得の親の子、低学力&非正規社員になる傾向強まる…経済力が教育格差に直結
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いつも思うが、貧困の連鎖については、問題の指摘と解決策が間違っている。
僕は、「親の所得と子供の学力との相関関係よりも、親の学力と子供の学力との相関関係の方が強い」と思っている。誰かデータがあったら、ぜひ教えてほしい。僕は、子供たちを全員地元の公立小学校に行かせているが、裕福でも親の学力が低いと教育熱心では無い。一方では、親の学力が高いと、所得に関係なく教育熱心である。
たまたま親の学力が高い人が所得が高いから、親の所得と子の学力との相関関係が高いと指摘されるが、実は親の学力の方が影響が高いと思う。
なぜこう指摘するかというと、親の所得が問題の要因と考えると助成金を出せば解決するはずだが、親の学力に起因する教育熱心の低さが問題だと、お金では解決できない。
一番良い解決策は、経済力の格差を埋めることよりも、教育の重要性を粘り強く、教育熱心でない親子に説得し、やる気がある親子に奨学金を支給することだと思っている。「子どもの貧困」問題は本当に切実だし、どうにかしたい問題。「母子家庭で母親倒れて収入ゼロ」から這い上がれたのは、主治医の先生と市のケースワーカーさん、担任の先生、そして本とインターネットのおかげ。つまりは奇跡、本当にたまたまだ。
これをたまたまにしてはならない。さっさとお金を稼ぎ、子どもの貧困問題に全力投資をしたい。「そんなもん、甘え。格差なんて、本人の努力でいくらでも補える」という人がいるから、問題がいつまでも放置される。
[追記]
自分自身で体系的に調査したことは無いけど、親の収入だけでなく、親の努力、教育レベル、子どもへの期待が子どものパフォーマンスに重要、という研究は多くある。親の年収が低くても、親が頑張って子どもを家庭で教育する、子どもを励ます、といった形でサポートできれば格差はある程度縮められるのは事実。ただ、そういった家庭教育を支援する仕組み(教育サポーターとか、オンライン教材とか)を整備する必要がある。
自分は、成績不振の学生の三者面談を行っているけど、親を見ると、だいたい何が問題かわかる。親がしっかりしてると一時的に成績が悪くても回復しやすいけど、親が子どもをちゃんと躾けられないような家庭では、なかなか難しい。
あと、「自分は親が貧乏、中卒、高卒でも大学に行った」みたいなことを言う方々は、昔は周りも貧乏だった、中卒、高卒の親が多かったことを忘れてはならない。昔の子どもにできたことが、今の子どもに通用するとは限らない。