[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は上昇し、S&P総合500種<.SPX>は過去最高値に迫った。エネルギー株が買われたほか、好決算のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ.N>も値を上げた。

本格化しつつある企業の第1・四半期決算に投資家の注目が集まる中、一時軟調だったS&P総合500種は持ち直し、昨年5月に記録した終値としての過去最高値まで2%弱の水準まで上昇して引けた。

また石油輸出国機構(OPEC)加盟国のクウェートで石油労働者のストライキが行われているため、同国の石油生産量が減少していることを受け、原油相場が上昇。シェブロン<CVX.N> などのエネルギー株が値上がりした。

トムソン・ロイター・エスティメーツによると、S&P総合500種採用企業の第1・四半期決算は平均で前年同期比7.6%の減益、1.3%の減収になると予想されている。

iセクターズのチャック・シェルフ最高投資責任者(CIO)は「投資家は売上高に注目している」と指摘。「過去5年間にわたるコスト削減の局面を経て、そろそろ売上高の伸びが見え始める必要がある」と述べた。

医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ.N>は1.57%上昇し、S&P総合500種を押し上げた。同社の四半期決算は若干の増収だった。

金融のゴールドマン・サックス<GS.N>は2.28%高。四半期の利益が市場予想を上回ったことが好感された。

遺伝子解析機器のイルミナ<ILMN.O>は23.16%急落。同社が示した第1・四半期の業績見通しは市場予想に届かなかった。

コンピューターサービスのIBM<IBM.N>は5.59%下落。IBMの四半期売上高は14年ぶりの低水準だった。

動画配信サービスのネットフリックス<NFLX.O>は12.97%下落。同社が示した契約者数の見通しが市場予想を下回ったことで売られた。

セクター別では、S&P総合500種の主要10業種指数のうち8業種の指数が上昇。S&P素材株指数<.SPLRCM>は2.13%上げ、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は1.88%のプラスとなった。

時間外取引では、四半期決算の発表を受けてヤフー<YHOO.O>が1%上昇。世界で従業員全体の11%を削減する計画を発表した半導体のインテル<INTC.O>は2.4%値下がりした。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2119で下げ904、ナスダックは上げ1529で下げ1297だった。トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約71億株で、過去20営業日平均の67億株を上回った。

*内容を追加しました。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18053.60 +49.44 +0.27 18012.10 18103.46 17984.43 <.DJI>

前営業日終値 18004.16

ナスダック総合 4940.33 -19.69 -0.40 4968.30 4968.67 4915.52 <.IXIC>

前営業日終値 4960.02

S&P総合500種 2100.80 +6.46 +0.31 2096.05 2104.05 2091.68 <.SPX>

前営業日終値 2094.34

ダウ輸送株20種 8106.14 +103.49 +1.29 <.DJT>

ダウ公共株15種 665.39 +0.97 +0.15 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 665.61 -8.35 -1.24 <.SOX>

VIX指数 13.24 -0.11 -0.82 <.VIX>

S&P一般消費財 634.00 -3.04 -0.48 <.SPLRCD>

S&P素材 296.89 +6.20 +2.13 <.SPLRCM>

S&P工業 491.13 +2.49 +0.51 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 545.97 +0.82 +0.15 <.SPLRCS>

S&P金融 314.63 +3.45 +1.11 <.SPSY>

S&Pエネルギー 491.88 +9.09 +1.88 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 819.39 +2.41 +0.29 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 169.50 +1.28 +0.76 <.SPLRCL>

S&P情報技術 735.99 -4.68 -0.63 <.SPLRCT>

S&P公益事業 249.53 +0.31 +0.12 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.03億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 17065 + 195 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 17025 + 155 大阪比 <0#NIY:>