理屈ではない。原色の才能の見つけ方

2016/4/19

独占こそビジネス成功の秘密

佐渡島 見城さんが20代の頃、つかこうへいさんと15年間の独占契約を結んだエピソードはすごいですよね。
見城 すごいかどうかはわからないけれど、「極端こそわが命」だから、やるからには極端でなければ意味がない。独占こそビジネスの成功の秘密でもあるわけなので、僕はつかこうへいにすごい才能を感じたから独占しようと思っただけです。
佐渡島 つかさんの話を読んで、まさに僕が今やっているエージェントの仕事だと思いました。見城さんとつかさんは、絆としてやっていたんですか。
見城 つかさんには、しっかり契約書に判を押してもらいました。他にも角川書店時代に9冊つくって、すべて100万部以上売れた銀色夏生も独占でしたね。
処女作の『これもすべて同じ一日』からずっと角川書店以外では出さなかった。やはり独占しないと意味がないから、僕のやり方はエージェントの仕事に似ているね。
佐渡島 作家との絆の結び方も含めて、似ていますよ。
見城 そうだね。

作家に魅了されるということ