物価を上げるのは国民さえ同意すれば、じつは簡単だ - 安東泰志の真・金融立国論
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注目のコメント
言わんとすることはわかりますが、長期的に生産性を向上させ潜在成長率を高めるためにも、短期的には金融緩和に加えて、公共投資をはじめとした財政出動で需要不足を補うのは必要不可欠だと思います。もちろん日銀引き受けによる国債増発を無制限に行えばいわゆるハイパーインフレの可能性は否定できませんが、少なからず現状はそこまでの過剰なインフレとなる水準にはほど遠いかと。経済政策で物価や雇用をコントロールしきることは不可能ですが、全く歯止めがきかなくなるというのもまた現実的ではないでしょう。
「規制緩和など地道な成長戦略と産業の新陳代謝によって潜在成長率を上げていくしか道はないと筆者は考えている。」仰る通りかと思います。
見たくない、ただ誰でも知っている現実として、今のままでは将来我々の子供や孫の世代は借金を返すことは難しいですし、今後世界的に人口が減少し、経済成長が停滞する中で、日銀の金融政策に出口があると本気で思っている人もほとんどいないのではないでしょうか。
我々が経済学の教科書で学んだ世界の前提が崩れてきていることを正面から受け止めた上で、ではこの国が50年、100年、落ちぶれて不幸にならないためにはどうすべきなのかを考え、そのために今何をやるべきかを検討する必要があると思います。