Googleの知られざるCEO、スンダー・ピチャイを探して
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とても長いけど、グーグルの新CEOピチャイについて深く理解できる質の高いコラム。グーグルの存在感が世界中で大きくなる中、技術ドリブンの創業者2人とシュミットのトリオから、思慮深く製品の利用者への洞察に優れたピチャイにグーグルのリーダーを譲った事の経緯がよく分かる。もしかしたら、フェイスブックも数年後に同様の決断を迫られるかもしれない。
インド出身の人がGoogleのトップになれるんだから、日本出身の僕だってNASAやJPLのトップになれるかな。がんばる!
(ちょっと現実的なことを言うと、NASAのトップは、日本の閣僚みたいに大統領から任命される役職で、現在の長官も軍出身の宇宙飛行士。でもJPLトップならいけるかも!)なぜ今、この人なのか、ということが、とてもよくわかる感じがする記事(やたらに長いけど)。
まず、テクノロジーを倫理的に使うことに対して個人的な動機がある。
そして(自説を全面に出して世界を変えていくタイプでないことに批判もあるようだが)「頭の切れる自説を曲げない人を説得できる」という(普通以上に切れる人の集合体であるGoogle内においては天才とも言える)「リーダーとしての優れた資質が」ある。
そして、プロダクトタイプである。「シリコンバレーの優れたリーダーは、3つのタイプに分類できる。エンジニアリング、ビジネス、そしてプロダクトだ。(略)プロダクトタイプは、どうすれば便利なだけでなく、優れていて美しくなるかということに注力できる人のことだ。このタイプは、エンジニアリングを人間らしさに昇華させることができる」。つまり圧倒的にユーザーサイドに立っているということ。
強烈なタレント(エンジニア)の集合体、高い技術を倫理観高く束ねて、それを必要とする人々や社会に正しく届けていく。結果としてそれが株主(ビジネス)にも還元される。
しなやかで活力ある生命体のような組織運営。一見すると目立たずとも優れたカタリストだからこそ可能となる新しい経営のありかたを見られたらなんと素敵なことかと、ちょっとドキドキするような内容だった。