DJ-タイガー・グローバル、ヘッジファンド部門で損失膨らむ=関係筋
2016/04/07, ダウ・ジョーンズ
フェイスブックやジンガなど新興企業に早くから投資したことで知られるヘッジファンドマネジャーのチャールズ・チェース・コールマン氏は今年、テクノロジー業界のブームが下火になるにつれ損失を膨らませている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、コールマン氏率いるタイガー・グローバルのヘッジファンドは1-3月期のリターンがマイナス22%となり、運用成績が年初来で最悪のヘッジファンドの一つとなっている。タイガー・グローバルが運用するヘッジファンドの損失は10億ドル(約1100億円)余りに達し、同社の未公開株(PE)投資部門とベンチャーキャピタル部門の損失はそれを上回る可能性もある。
調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、株式を中心に扱う平均的なヘッジファンドの運用成績は3月末までにマイナス3%となっている。
タイガー・グローバルの株式投資の3大銘柄はネット通販大手アマゾン・ドット・コム、動画配信大手ネットフリックス、そして中国の電子商取引大手、京東商城(JDドット・コム)だが、いずれも今年に入り大幅に下落している。年初にはこの3銘柄が同社の保有株の半分近くを占めていた。
コールマン氏は昨年まで、ヘッジファンド界でも輝かしい成績を誇る運用実績を挙げていた。
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