三菱商事の“期待の星”、食ビジネスは世界でも稼げるのか?
2016/03/28, NewsPicks編集部
サケからコーヒーまで。垂直統合モデルで世界に挑む
三菱商事の“期待の星”、食ビジネスは世界でも稼げるのか?
2016/3/28
※本記事は、2015年12月27日に掲載した記事を再編集し、再掲載しております。数字、データは全て当時のものとなります。
利益の3割を稼ぐ「新エース」
商社業界の“絶対王者”──たとえ、利益で伊藤忠商事にトップの座を譲ったとしても、三菱商事の王座が揺るがないのには理由がある。
財務力、キャッシュ創出力、組織力、どれをとってもNo.1。そして、突出しているのが、事業のバランスの良さである。
ライバルとなる伊藤忠が“非資源”、三井物産が“資源”に偏っているのに対し、三菱商事には穴らしい穴がない。“資源”でも“非資源”でも、双方でトップクラスの力を有している。資源バブルが崩壊した後でも、三菱商事が安定した収益を稼げているのは、非資源のビジネスが強いからだ。
その非資源ビジネスの中でも、とくに進境著しいのが、生活産業グループである。
生活産業グループは、食料、ヘルスケア、繊維、資材の4つの領域を、川上(原料調達・加工)、川中(中間流通)、川下(リテイル)まで、トータルで手がけている。「食」を軸に、生活分野を幅広くカバーしているのが特徴だ。
2010年度に463億円だった同グループの純益は、2014年度には1205億円にまで拡大。今や、会社全体の純益の3割、非資源ビジネスの純益の4割を叩き出す“エース”へと成長している。
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