東芝、家電事業を中国の美的集団に譲渡で基本合意
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美的の主力事業の一つで大きなシェアを占める中国エアコン一つ取っても、実は状況は厳しい。美的はブランドを、東芝は価格競争力と拡販力を、家電事業全体のシナジーも含め、それぞれ必要としていたなら、この事業譲渡の妥当性は大きいと思う。
中国エアコン市場に関して、2015年中国空調機業界白書①によると、中国国内市況は販売台数4170万台で約2兆4千億円、規模としては大きい。しかし生産能力が2億台強、輸出が四千万台で、在庫台数約四千万台と、恐ろしい状況。
日系エアコンメーカーも中国市場を狙っているが、ニッチな市場でシェアを狙う事も危うく、価格重視のマス市場を狙う事自体、しばらく出来ない。他の家電市場も、現状の日系メーカーに取っては推して知るべき状況。
①http://www.focus-asia.com/industry/electronics/431061/Midea Groupは中国最大の白物家電メーカーである。2015年に第3四半期の売上高が288.65億元で、前年比9.1%減となった。
特に海外にも事業を展開し、ベトナム、インド、ブラジルなどの新興国に工場を設置しました。2014年海外売上高の比率が38%で、業界2位のQingdao Haierの２倍以上です。
2015年8月にYaskawa Electric (China) (安川電機(中國)有限公司）と共同で4億元を投資し、Guangdong Midea Yaskawa Services Robot （広東安川美的工業机器人有限公司）及びGuangdong Yaskawa Midea Industrial Robot （広東美的安川服務机器人有限公司）を設立しました。工業ロボットの市場に積極的に取り組んでいると見られる。
