DJ-アマゾン、航空貨物会社と提携-自前の空輸へ前進
2016/03/10, ダウ・ジョーンズ
米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは、米国内での商品の空輸で米航空貨物会社エア・トランスポート・サービシズ・グループと合意した。既存業者への依存を減らす取り組みで一歩前進した格好となる。
アマゾンとエア・トランスポートは、5機を用いてアマゾンの主要配送センターから商品を空輸する半年間の実験を経て合意に至った。
エア・トランスポートはボーイング767型貨物機20機を5~7年間アマゾンにリースし、うち5年間はその運航を担う。エア・トランスポートはまた、5年間に同社普通株の最大19.9%を1株9.73ドルで取得する権利(新株予約権)をアマゾンに割り当てるほほか、取締役会の1議席を提供する。
アマゾンの全世界業務・顧客サービス担当上席バイスプレジデント、デーブ・クラーク氏は9日、翌日・翌々日配送サービス向けの貨物輸送能力を確保するため今回20機を追加したとし、この新しい貨物航空ネットワークが既存の配送網を補完すると説明した。
エア・トランスポートの株価は9日急伸し、14.90ドルで過去最高値を更新した。
アマゾンが自社の配送網を構築するには数年かかるとみられるが、同社は現時点で米宅配・航空貨物大手2社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)とフェデックスにとって有数の顧客企業となっている。投資家の間では、アマゾンにはある段階で宅配業界の競争に加わり、2強からシェアを奪う野心があると懸念する声も上がっている。
Copyright (c) 2024 Dow Jones & Company, Inc. All Rights Reserved.
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
配信メディア
今日のニュース
- 53Picks