「群発」の高速電波バーストを観測、研究
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つい先日、高速電波バーストの記事(#1)にコメン
トをつけたばかりだが、今日また高速電波バースト
についてのニュースあったようだ。同一源から短時
間での複数回の高速電波バーストを「群発」という
日本語で表現したのはお見事。科学者からは、なか
なか出てこない言葉だ。
だが、この記事では1分以内に全てのバーストが
まとまって観測されたとあるが、元記事と思われる
CBCnews(#2)では、10回のバーストのうち、
6回が10分以内に起こっていると書かれている。
実際、昨日ネイチャーに掲載された原著論文(#3)
をあたってみると、バーストの間隔は23秒から572
秒とあるので、10分以内、というのが正しいのだろう。
気になる高速電波バーストの起源は何か、という議
論が論文(#3)でされている。彼らはマグネター(
中性子星の一種)だろうとしているが、確定的ではな
い。また、前回のニュースで取り上げられたバースト源
と今回のバースト源は異なるので、高速電波バーストに
は超新星爆発やガンマ線バーストのように、物理過程の
異なる種類があるのではないだろうか、と結んでいる。
超新星爆発やガンマ線バーストにしろ、今回の高速電
波バーストにしろ、途方もないエネルギーを短時間で解
き放つ天体現象は、天文学者を惹きつけてやまない。今
後も要注視すべきトピックだ。
【参考文献】
(#1)
https://newspicks.com/news/1414455?ref=user_238932
(#2)
http://www.cbc.ca/news/technology/fast-radio-bursts-repeat-1.3472668
(#3)
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature17168.html