【堀江貴文】東大生と慶大生を一緒にするな

2016/2/23
ライブドア元社長で事業家の堀江貴文氏は東大文学部を中退した、元ハイエンド学生の一人だが、「東大・早慶の就活」という本特集のタイトルを見て、「東大と早慶を一緒にしてくれるな」と言い放った。この言葉に込められた、堀江氏が就活生に送るメッセージとは?

なぜ同じ土俵で戦うのか

東大生って、頭いいようで、頭悪いんだよね。苦労して東大に入ったのに、どうして東大よりめちゃくちゃ簡単な大学の学生と同じ就職試験を受けなくちゃいけないの? バカなんじゃない?
東大は入りたかったら入試で合格点以上を取る以外、方法がない。いくら、おカネをつんでも入れません。
ハーバードのようなアメリカの名門大学は全然違う。特に大学院は、優秀な学生は給料までもらって好きな研究ができる一方で、あまり優秀じゃないけどそこに行きたい学生は、多額の寄付をすれば入れます。
この仕組みの何がいいって、おカネ持ちとおカネを持っていない優秀な学生がマッチングされること。アメリカで優秀な人間はよく起業するけれど、仮にその人が貧乏でも、カネ持ちの息子の同級生の友達がカネやコネを提供してくれたりする。
ところが日本は、東大に行っても、カネ持ちの同級生はそんなにいないし、起業する気概もない。慶應や受験時はもっと簡単だった大学と、就活という同じ土俵で戦わなければいけない。
東大生はせっかくトップランナーなのに、その他大勢と同じスタートラインに立つ必要があるのか。みんな、暇だなあ、バカだなあって思います。