シリコンバレーは「タイタニックのように」沈みかかっている WSJ
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本音で言えば少し沈んでくれたら、日本やアジアのベンチャーも少しは有利になるから良いんだけど、あの生態系が簡単に崩れるように思えない。どう考えても、強固な生態系は崩れないでしょう。彼らと戦ってる身からすれば昔の日本の野球とメジャーリーグなみの差を感じます。唯一の勝算は彼らがアジアをオフショアと販売マーケットとしか見ていないことです。米国の大学を出ていない人間は優秀でも採用の対象にするのはごく一部ですし、シリコンバレーに来い!って感じですから自国に家族のいる人達は行きたがらないですしね。
まあ、どちらにせよ彼らが凋落することなんて期待するのはアホですから、やるべきことをやって正々堂々と打ち負かしに行くしかありません。「シリコンバレーは「タイタニックのように」沈みかけている」というのは、如何にも浅薄な記事だと思う。
シリコンバレーの強みは、開かれたカリフォルニアの文化と移民、ベンチャー起業家、ベンチャーキャピタリスト、スタンフォード大学などのエコシステムが構築され、持続的にワークしていることであり、そこで起業したベンチャーの企業評価が下がるといった一時的な現象には大きな意味はない。
むしろ、overvalueで投資できなかった企業の価値が下がれば投資の機会も増える訳で、日本で起きたような長期の資産デフレにでも突入しない限り、一部のベンチャーキャピタリストが損を出したからといって何も問題はない。
むしろ、「ユニコーン」などといって囃していたのがはしゃぎ過ぎで、少し市場が冷静に戻ってきたということではないか。
投資のプロなら誰でも知っていることだが、むしろボラティリティはビジネスチャンスそのものであり、株価が高原状態になってしまったら、投資家としてはお手上げなのである。疑問あり。テックIPOが不調だというのはわかるが、テック系ベンチャーの出口はM&AはじめIPO以外に多様化している。その懐の深さがまたシリコンバレーの強み。それをどう解釈しているのか。そして、シリコンバレーは最早シリコン地域ではなく、時代に応じジャンルも主役も変化してきた。その柔軟性が強み。それをどう解釈しているのか。
ただ、米国の他地域が打倒シリコンバレーとばかりに集積や誘致に力を入れており、その成果がどう現れてくるかがシリコンバレーの今後の浮沈を握ると思う。