[18日 ロイター] - 大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)は18日、2015年の世界の電力・公益事業セクターでの合併・買収(M&A)総額は過去6年で最高となる2000億ドルだったと報告書で述べた。エネルギー相場が低迷するなか、新たな成長の場を求める各社の姿勢を反映した格好となった。

前年比では13%増加し、再生可能エネルギー分野への投資がその半分を占めた。環境規制に対応するため、化石燃料セクターへのエクスポージャーを減らし、風力と太陽光関連の資産をポートフォリオに追加する動きが目立ったという。

「卸売価格は過去最低となり、財務は縮小、減損は拡大するなか、公共事業企業は、事業の焦点をエネルギーサービスと下流の供給業務にシフトしている」と、E&Yは同報告書で述べた。

公益事業企業とその他セクターの企業とのM&Aも増え、2015年は330億ドルだった。E&Yは、活発な取引は今年も続く見通しだとした。