出版不況は終わった? 最新データを見てわかること
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朝日新聞デジタル本部の林さんによる「出版物は紙+電子のトータルで考えるべきだ」という納得感の高い考え方に基づいた非常に分かりやすい考察。
電子書籍マーケットの伸びにより、"書籍(紙の本+雑誌扱いコミックス+電子書籍)については、今後も「右肩上がり」に伸びていくと予想できる"一方、雑誌については右肩下がりという「雑低書高」の時代だと筆者は言う。
確かに「この雑誌だから買う」という雑誌はほとんどなく、東洋経済もダイヤモンドも日経ビジネスもハーバードビジネスレビューもクーリエジャポンも、「作家・作品・テーマ買い」です。
雑誌は「フロー情報のかたまり」なので、Webメディアやアプリ(ファッションなど)にリプレイスされる一方、ストック情報のかたまりである書籍(電子書籍マーケット)をリプレイスするものは現状ない。そりゃ雑低書高の時代にもなりますね。面白い考察。紙書籍+雑誌扱いコミックス+電子書籍を合計すると、「書籍市場」はむしろ伸びている、と。一方で雑誌市場は壊滅しているので、「雑誌の書籍化」に活路があると分析されている。
お、やっぱり書籍は伸びているんですね! 以前、別記事に以下の予想コメントをしたのですが、見立ては悪くなかったみたいです。嬉しい。
ただ、電子書籍売上の8割がコミックだったというのは予想外でした。面白いですね。
以下、コメント再掲。
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https://newspicks.com/news/1361290?ref=user_878493
各分野の増減絶対値を取ると、以下の通り。単位は十億円。電子本は、何の分野(書籍? 雑誌?)が伸びたのかが気になる。
(雑にやったから間違ってるかも)
紙・電子計 ▲50
紙計 ▲85
紙・雑誌 ▲72
紙・書籍 ▲13
電子計 +35
紙か電子か、という区分を一旦横に置いて考えると、雑誌はお金を出す価値の無い情報だと捉えられている一方、書籍はお金を払うだけの価値があると考えられているのかもしれない。だからおそらく、紙・電子計では雑誌の売上は落ちて、書籍の売上はむしろ増えていると予想。
雑誌を買う目的は、ちょっとした暇潰しや、流行の情報を取り入れること等が考えられるけど、そんなのSNS、スマホゲーム、ネットニュースでも十分だもんね。
それに対し書籍は、作者名が明らかな上、編集が入っているので、ある一定の品質が担保されている。そこそこボリュームがあって読み応えがあったり、内容が体系化されていて分かりやすかったりする。こういう情報は、無料のネットニュースじゃなかなか得られない。
そういえば、有料のメルマガなんかは、書籍と同じで執筆者が明らかにされているな。これからの時代は、信頼のおける執筆者が書いた情報には価値があり、誰が書いたか分からない情報には価値が無い、とみなされるようになるかもしれないな。