15年前に出生前診断を受けた私がいま、思うこと
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注目のコメント
これは医師として言うのではないです。
まだお子さんのいない方に、是非読んで頂きたい記事です。
どんな子が生まれてきても、自分が生きている限り、できるだけのことをする。
それだけの覚悟はあったつもりですし、それがなかったら子供を作ろうなどと思ってはいけません。
気苦労は絶えませんが、生まれてきてくれた子供に感謝してます。6歳下の妹がダウン症(21トリソミー)です。
当時6歳の自分に、両親が色々と説明してくれましたが、何だろうが妹は妹だろうくらいにしか理解できませんでした。母親が途中から涙を流していたことだけが記憶に残っています。
でその後。
物心つき、小学校高学年~中学生くらいにかけて、妹がこのまま生き続けて果たして幸せになれるのか、いやなれないと"勝手に"考えては何故か涙が止まらない時期がありました。でも、よくよくなんですがふと妹を見ると、怒りたい時に怒るし、泣きたい時に泣くし、笑いたい時にはそれこそ全力で笑ってるし、なんて自由なんだと。人の幸せを自分の尺度で勝手に測ってしまっていたことに気づかされました。何様だと。
さらにその後。
結婚して一人目を授かったとき、羊水検査するか否かで妻と大喧嘩になりました。それって妹の存在を否定することになると思ったので。妹からしたら「は?私関係ないでしょ」なんですけどね。結局やらなかったんですが、ある時両親から「羊水検査はしたのか?」と。実際に育ててきた両親だからこその親心、コメントだと思いました。
それからは二人目、三人目どちらも羊水検査しました。
結局答えなんかなくて、それぞれの選択・判断・決断があるのみで、それに誰が何と言おうが最後は知ったこっちゃ無いですよね。出生前診断で検出できる障害や疾患はごくごく一部。どの命にも障害や疾患のリスク(あえてリスクと言います)があり、生まれてみないとわからないことも多い。親の心理の変遷を描いた、貴重なレポート。