一人暮らし高齢者をモニターするテレプレゼンス・ロボット
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まさにここで記載されているEUプロジェクト(モニタリングの方)のリサーチ部署に去年いました。
実際にスウェーデンを中心にお年寄りのみの家庭に行き、彼らがどんな生活を送っているかをインタビュー、ログブック、カード形式のゲームなどでかなり詳細に調べています。
また実際にセンサ群を彼らの住環境に設置させていただき、その様子やユーザーからのフィードバックをえるというフィールドテストも実施しています。
結構興味深かったのは、センサは見えなくするよりも、明らかに見える箇所に設置してあげた方が受け入れられやすいということ。
お年寄りでもモニタリング行為自体に対するリアクションが正反対に分かれるといった部分でしょうか。技術だけではなく、ユーザーへの説明の仕方から設置の仕方情報伝達などトータルのデザインが必要な領域です。
お湯を沸かすポットの信号から生活パターンん異常を見つけるのは有名な方法ですが、いかにプライバシーを確保しつつ、Indirectな情報で異常を確保するか、実は遠隔の家族より普段よく接しているローカルなコミュニティをいかに活用するかなども重要な着眼点になりそうです。まだ期間があるので最終的にどうまとめるか楽しみです。
テレプレセンスロボットについてはjstなどを介して日本とのパートナーを探していたりします。
下のリンクからプロジェクト概要やレポートなどをみることができます。
参考 Helicopter Project
http://www.helicopter-aal.eu/うちの祖母が、「自分は物忘れが始まっている、だから一人でどこか行ってしまうこともある、だからどこに行ったか分かるようなものを作って欲しい。離れてても安心できるようなもの作りなさい。」と先日言われました。
まさにそれに近いロボットです。
ロボットの難しいところは、人の温もりが感じられないというところでしょう。
人は人とのつながりを求めます。
ロボットの形をしていると、そのつながりを感じにくいわけです。
けれども映像を見せるというのはとても良いのではないでしょうか。
ライブが1番良いでしょうが、
ライブが難しい時用に家族の「おはよう。」「おやすみ」とか普段の会話を録画しておいて使うというのもありではないかなと。
「おはよう」もいくつかパターンがあったりと。
そして、医療者の「調子はどう?」や「ご飯は食べれてますか?」などの会話も録画しておき、家族ではない人との会話もある状況を作ることも必要でしょう。
それが、社会性の維持にもつながります。
コミュニケーションが少なくなること、自分の感情表出をしない環境にいることが、うつ病も認知症も悪化させることにつながると考えているので、このプロジェクトのこれからに期待します。