【名波浩】監督は戦術だけでなく、周囲を巻き込む力が必要
コメント
注目のコメント
とても面白かったです。
名波はとても思い入れがある選手だったので、コメントを書きだすと長くなる。だから断片的な感想を。
①名波監督自身もそのように思っていないと思うが、やっぱりまだジュビロが「再生した」と言い切るには早すぎるように思います。前々期も昨季も戦力的にはJ2で図抜けていたが最終的に1位を取れなかった。今季のJ1でどこまで結果と内容が伴うサッカーができるか。そこで名波監督の評価は決まると思います。
②名波は技術とサッカー脳は一流だった。ヴェロンやランパードみたいに、中盤の底からチームを動かし、キック一発で流れを変えることができる選手だった。当時は海外のルートはイタリアがメインだったから、ヴェネツィアに移籍することになり、残留争いのクラブの中で決して恵まれた環境ではなかったが、もしスコットランドやドイツに移籍できていれば、俊輔や香川より前に日本人天才MFとして活躍できたと思う。
③また名波はジュビロ時代周囲に恵まれた。藤田俊哉、ドゥンガ、中山雅史、高原直泰などJリーグ史上最もスキルフルで魅力的なサッカーをするチームでプレーした経験はやはり何よりも大きい。そして、当時のジュビロは一人ひとりが闘争心が強い王者の集団だった。そんなチームにおいて、司令塔としてゲームのタクトをふるうには、プレーだけではなく、プレイヤーとしての姿勢や言動などにおいても高いレベルが求められた。だから名波の選手時代のインタビューを読んでいても、サッカー観を言葉にできる能力が高いことがわかる。このサッカー脳の高さは、俊輔にも言えることだが。
④そういう意味で選手時代は中盤の王様としてある程度、自分の我を通せたはずの名波が、指揮官になりチームを動かす上で選手の心理的な機微に対して触れているのがものすごく面白い。
試合や練習の中で毎日のように「俺がプレイヤーだったらこうするのになあ」の連続だと思うし、そのストレスがあるからこその入院だと思いますが、選手からマネージャーにしっかりとマインドを変えることができているなと感心しました。