資源価格下落は日本への未曾有のボーナス - 野口悠紀雄 新しい経済秩序を求めて
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注目のコメント
たしかに原油などの資源価格の下落は大規模な「減税」にはなっています。実際、EUは景気は年率1.7%上昇の予想です(IMF)
しかしですよ、これはデフレ道路へのUターンです。物価が下落する。するとインフレへの期待は雲散霧消し、消費が減る。企業業績は悪化する。賃金が下がる。
必要なことはベースマネーの供給が増え、そこにインフレ期待が起きることでしょう。これは一見似ているように見えますが違います。
もし、今日、日本政府が通常の減税をしても、景気は回復しにくいでしょう。消費や投資に向かわないからです。
実際に家計や企業が「これから価格が上がる」と判断しないと景気は回復しません。アメリカやEUが採用しているインフレターゲットとはこのことでしょう。
野口先生は、それでもよい、とおっしゃっているのかもしれません。デフレ型の経済でよいと。そういう生活スタイルがよいのでしたら、それならお話はわかります
(追記)
少しわかりにくいかもしれません。補います。
金利引き下げによって流動性の罠が起きている際、ただマネーを供給するだけでは、資産価格上昇にはつながりません。本来なら物価は必ず上がるはずですが、日本ではずっと上がりませんでした。これは現実が間違っているのではなく、理論が間違っています。
黒田総裁体制になって、異次元量的緩和を行っていますが、二期連続のマイナス成長です。つまり定義上不況に陥っています。これはなぜか? インフレ期待形成がされていないからだと思われます。
(以上追記)