【佐山×堀江×楠木】ビジネスに「修業」「下積み」は必要か

2016/1/11

「お前ら何やってるの?」

楠木 堀江さんの 「寿司屋の修業」論争が盛り上がりましたね。
堀江 僕は全部お節介で言っているんです。だって言ったって一銭も入ってこないですから。
「お前ら何やってるの?」と言いたくて、ちょっときつめに言ったんです。
佐山 修業している時間が無駄じゃないの? ということですよね。
堀江 そうです。
楠木 ちょっと意味合いは違うかもしれないけど、僕は堀江さんに賛成です。
その理由は、修業や下積みをする・しないというのは手段にすぎないということ。仕事は結果がすべて。別に結果が出れば手段はいいじゃないと思う。
佐山 私も基本的にはそうなんですけど、おそらく料理人になりたい人は、早く良い料理をつくりたい、良いシェフになりたいと思って入ってくるんですよ。
それをさせてもらえないのは、ものすごく「なりたい!」という思いが強くなるんです。
それに何年が必要かはともかく、その効果はあるんじゃないですか。
楠木 たぶん長い歴史があって、そういうやり方でずっと修業しているので、何かの合理性はあるでしょう。
その一つが佐山さんのおっしゃるようなことでしょう。