資生堂の「働き方改革」が広げた波紋の裏側
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注目のコメント
これは大事な視点。単に働く時間を短くしてあげるだけでなく、より選択の幅を広げてあげることで、不公平感をなくすほうが大事だと思う。
「かつては、フルタイム勤務者が(常に支える側に回っていたことを)我慢していたのが、最近では時短勤務の人に普通に配慮できるようになった。いびつな状況は改善された」(本多さん)と言う。何度も言い続けているが「資生堂ショック」は煽りすぎ。「お互いさま」という価値観に立てば、「時短勤務の美容部員に対して夕方以降の遅番や土日のシフトに入るように」というのはごくごく当たり前の呼びかけです。しかもマストではなく「可能な限り」という努力義務にとどまる。
・時短勤務の美容部員は10年で3倍に全美容部員の1割に達する
・時短勤務の美容部員は夕方以降の遅番や土日のシフトに入らないことが暗黙の了解に
・時短勤務を支えるほかの美容部員にばかりしわ寄せが
・好景気により人材不足となり、よりしわ寄せが鮮明に
となる中、遅番勤務や土日勤務を呼びかけるのは当たり前のHRMだと思う。
時短勤務の人ばかりワークライフバランスが充実し、時短勤務を支える社員(特に若手女性社員)にばかりしわ寄せが行きワークライフバランスが崩壊しているというのは全くもってサスティナブルじゃない。資生堂の改革そのものは良いと思いますが、それを他の会社が歪曲して取り上げないか少し不安です。資生堂は両立支援が整った上でのキャリア形成支援へのシフト。そもそもの両立支援が整っていない中でこの事例だけを例にすると上手くいかない可能性もあります。
むしろ資生堂でも「面談を通して、育児のため時短勤務をしながらも昇進したいと思っている社員がいると知り驚いた」という意見に驚きました。未だ「育児の両立=キャリアを諦めている」という理解なんですね。