〈インタビュー〉ユー・エス・エス(USS) 安藤之弘社長
2015/12/16, 日刊自動車新聞
中古車オークション(AA)最大手のユー・エス・エス(USS)は2015年4~9月期の決算で6年連続の増収増益を記録した。東京会場や名古屋会場など、大規模会場を中心に出品台数や成約率を伸ばしたことが要因だ。安藤之弘社長にAAの戦略を聞いた。(織部 泰)
―国内のAA出品シェア40%を目標に掲げている
「出品シェアを引き上げるには、会場を増やすことが必要だ。AAを初めからつくることは国内の流通台数が減少に向かう中で難しい。そのためM&A(合併・買収)によって会場数を増やしたい。(対象となるのは)1開催当たりの出品で、2千台くらいはほしいところだ」
「グループ内の物流会社USS物流によれば、県をまたいでの輸送量は減少傾向にある。もともと地域一番のAA会場を目指しており、今後もスタンスは変えないつもりだ」
―衛星テレビオークション「USSJAPAN」の取り組み状況は
「衛星テレビオークションを実施しているのは業界内ではUSSだけになる。1990年代に開始した当初は、年間約2千万円かかっていた維持費も、現在では600万円まで落ちた。当初に比べれば、回線の利用料が低額になっており今後もサービスを継続する予定だ。USSにとって『最大の武器』と位置づけている」
―外部落札サービスを利用した取引が増えているが
「現在では、取引のうち約半数が外部落札による落札となっている。年々増加傾向にはある。しかし、どうしても実物の車を見なければ気がすまないというAA会員も一定数いる。外部から応札している人の中にも現車だけ会場で見て落札は外部でという方も中にはいる。会場の充実は欠かせないことだ」
―会場への設備投資は
「8月に東京会場で2億円かけた大規模なリニューアル工事を行った。今後も会員の顧客満足度を上げるため、リニューアル工事を進める。静岡会場はすでに着工し、遅れているが札幌会場の工事にも取り組む予定だ。まだ検討段階だが、九州会場のリニューアルにも着手したい」
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