マーガリン類特集:メーカー動向=ADEKA 価値の具現化を推進
2015/10/26, 日本食糧新聞
ADEKAは業務用加工油脂の定番ブランド「RISU BRAND」を展開、技術力とマーケティング力、販売力で高いシェアを保有している。製パン・製菓市場で高いブランド力を持つ一方、マーガリンでしかできない価値を具現化する商品開発を推進。最終製品の食感保持や風味の持続など、最終製品の価値向上を支援し、今期も「価値創造のサポート」をテーマとした多彩な付加価値新製品を提案している。
同社の今年度加工油脂事業は前年超えで推移。3年後に迎える創業100周年へ向け、国内外での活性施策に取り組んでいる。
春に投入した新製品はいずれも堅調なスタートを切った。歯切れの良さが持続する折り込み用油脂「オリンピア フレーキーシート」は順調に拡大中で、乳化剤・香料不使用の製パン用練込油脂「スーパーバーナード」は、「しっとり」「やわらか」などソフト化ニーズの複合化に対応。新製品全般が機能性に優れていることが特徴で、いずれもバター代替とは一線を画す独自の価値訴求で支持を集めそうだ。
近年ではリテール分野へも注力している。拡大中の「ソシエル」を筆頭にラインアップが充実し、今後もメニュー提案を含め注力する方針。
TPPや国内人口減などを背景に、海外戦略を含めた競争力強化にも着手している。素材メーカーとして、最終製品の市場活性化と自社ブランド強化を着実に遂行する方針だ。
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