「現代シルクロード」をたどって見えた中国の強さと脆さ
コメント
注目のコメント
「中国」を語る難しさが現れた文章だと思いました。
揚げ足取りに見えるかもしれませんが、、、
●「昔の中国人」とは一体誰なのか?
仮に漢民族だとすると、歴史を紐解けば、モンゴルから来た遊牧民に幾度と無く南方に追いやられたり、果ては元や清のように統治までされてしまった時代もあります。
安易に「昔の中国人」とひとくくりにしてしまうのは、この著者が暗に批判したい中国政府を利する見方に繋がるような気がしますが、、、。
●「異なる国」とは何なのか?
外から見ればウイグル族が一枚岩に見えるのかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか? たとえは悪いですが、沖縄の米軍基地問題のように、「不幸な沖縄県民」「悪い米軍」の二分法で語れないものだと思います。
・・・「地政学」は面白くて有用な学問だと思いますが、ともするとビッグワードでざっくり語ってしまいがちな傾向があるように思います。(本家本元は違うのでしょうが、、、何となく、巷で言われている地政学を見るとそういう風に見えます。)
ただ、知的エンタメだと思えば、思い切ってざっくり語るのも良いと思います。遠くの親戚より近くの他人という言葉もあり陸続きの広大な土地の統治だけでも、難易度が高い。国内外アンテナを張り対策を続ける大変さをあらためて感じた。そして習近平さんの外遊での笑顔の有無にいろんなメッセージが込められるんですね。
中国の過去四千年の歴史を見れば、「周縁に住むテュルク系ウイグル人、チベット人、内モンゴル人」これらの地域の支配が確立したのは、清の時代であり、300~400年前の話。仮にその構図が変わりうるとして、どのような形態をとり、どのような経過をたどるのか。それは誰にも分りませんが、これら「周縁」地域が南シナ海・東シナ海の安全保障のカギを握っており、日本にとっても他人事ではないのは確かだと思います。