イルカ追い込み漁と、地域・国家・国際世論
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注目のコメント
イルカとクジラはキリスト教徒にとっては人間の仲間なんですよね。家畜と他動物の垣根が少ない日本人の農耕民族感覚からは理解しにくいところですが。人間の仲間とそれ以外を明確に区別できる宗教感に基づくと「人間の仲間」を狩るのは野蛮に映るみたいですね。奴隷制や人種差別の根源的な意識はこの辺から派生しているものもあるという話も。
「Behind “THE COVE”」という映画が、モントリオール世界映画祭で公開されました。
http://u111u.info/o9jC
観ていないのでなんともいえませんが、この記事のような反響があるのであれば、積極的にPRして欲しい。卒論が太地町のクジラ漁だったので、興味深く読ませていただきました。
現地でフィールドワークを行ったうえでの実感としては、太地町の人々が国際社会と対峙するのはちょっと難しいだろうな、というところです。伝統を大切にしたければ続ければいいし、海外からの反対運動が度を過ぎれば日本の法律で対処すればいい。それで国際政治で支障があるなら、政治家や官僚が太地町まで出向いて合理的に説得すればいい。国民を説得できないままに国際政治を議論すると、こういう机上の空論ばかりが錯綜して、ますます問題がややこしくなると思います。
なお、私自身はクジラやイルカは世界中からの非難を受けてまで食べるほど食材として価値のあるものではないと思います。あと、市販されているクジラ肉は、実際はイルカ肉も多いです。