ウォール街から地方銀行に転職した男たちが感じたこと
2015/09/17, Bloomberg Businessweek
敏腕バンカーが仕事に求めるもの
ウォール街の銀行は、ヘッジファンドや企業買収専門会社、IT企業に人材を奪われている。最近はさらに、採用競争の新たなライバルが出現している。オハイオ州やロードアイランド州など、銀行業界の傍流と見なされてきた地方の金融機関だ。
中規模の地方銀行では、上級職の空きポストに採用する人の約半分は履歴書に「シティグループ」「JPモルガン・チェース」といった名前が並んでいると、人材あっせん会社ラッセル・レイノルズ・アソシエイツの金融サービスグループのマネジング・ディレクター、ロバート・ボスは言う。2008年の金融危機以前は、約5分の1だった。
地方銀行は、投資会社やシリコンバレーのような高額の報酬を提示することはできないが、かなり積極的に人材を集めている。新しい規制やテクノロジーの進化、オンライン金融のスタートアップとの競争に迅速な順応を求められる時代になり、業界を先導する企業から人材を迎える必要があるのだ。
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コメント
注目のコメント
アメリカで「地銀」と言われる金融機関には、日本人の感覚よりずっと大きいものも多数あります。例えば記事に出てくるRegions Financialも時価総額で1.5兆円。これは日本では三井住友トラストHDとりそなHDの間くらいで、地銀の雄横浜銀行、旧長債銀の新生銀行やあおぞら銀行よりずっと大きい規模(1.5-3倍)です。
記事の方は、この規模の銀行の幹部という話です商業銀行の場合、資産規模10兆円が経営者の顔が現場から見える臨界点のように感じます。
旧態依然とした地銀は別ですが、組織の規模が小さいと現場の支店長の声を経営戦略に機動的に取り入れることができるようです。
埼玉りそな銀行が発足した時に、経営者が実感として語っていました。