なぜ安倍首相は「安保法案」で生き急ぐのか? 尋常ではない執念の背景 - 「日本」を考える~私たちはどこへ向かうべきか
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いわゆる「安保法案」の背後には中国を仮想敵国とする発想があるのは暗黙の了解であるが、東シナ海や南シナ海の問題で中国はアメリカや日本と事を構えることを望んでいない。そのことを知ってか知らずか、安倍首相は安保法案の成立に血道を上げている。法的にも破たんし、日本の抑止力向上に資するものでもないのに、でもある。もはや安倍首相はただのピエロでしかない。本稿の内容に100%同意するわけではないが、いずれにしても国内の法体系を踏みにじる立法をしようとする暴挙は許してはならない。
元日経論説副主幹によるコラム。東アジアにおける信頼の醸成が喫緊の課題との指摘はその通り。オバマ政権以後、米中戦略対話は7回も行われている。表面的な対立の裏で、米中はしっかりとコミュニケーションをとって、信頼の醸成につとめている。一方、日米戦略対話は長年行われていない。日中戦略対話も事務次官レベルで、しかも安倍政権以後は行われていない。かつての自民党には、経世会を中心に、中国共産党トップと太いパイプを持ち、日中間で何か起きても、すぐに問題解決できる大物議員がいた。今の自民党にはそういうことができる実力者がいるのだろうか。立憲主義を無視して今回の法案を採決する前に、他にすべきことはたくさんある。