【井崎英典】世界13位に沈んで気づいた、「優勝に足りない一滴」

2015/8/11
2009年、井崎は大学入学と同時に、父親の紹介で小諸にある丸山珈琲の小諸店で働き始めた。
平日は、学校に通いながらアルバイトをしておカネを貯める。そして金曜の夜から長野に入り、土曜の朝イチから日曜の夕方までバリスタの仕事をするというハードスケジュールを自らに課した。しかも、交通費も滞在費も自費だったから、完全に赤字だったという。
そこまでした理由は、1つ──。
「大学に入って煩悩だらけだったけれど、夢がありましたからね。丸山珈琲は日本では業界のトップで、豆の品ぞろえもクオリティもここほど高いところはほかにありません」
「それに、代表の丸山健太郎のとにかく世界チャンピオンをつくりたいという想いもあって、バリスタチャンピオンシップに力を入れていたんです。日本人が世界で優勝するためには、最高の素材と環境があるここで修行するしかないと思いました」