2024/10/22

【野望】オープンAIが構想する「AI版ニューディール」の全貌

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NewsPicksでは平日の毎日、世界の最新トレンドの背景を追うシリーズを配信しています。火曜日は「今週の数字」です。
INDEX
  • ⚡「もっと多くのエネルギーを」
  • 🏝️あの原発にも手を出した
  • 🏯中国には負けられない
  • ✨「4兆ドル」の恩恵を逃すな
  • 🌳地域が「得する」仕組みを

⚡「もっと多くのエネルギーを」

サム・アルトマンは「パワー」に飢えている。
66億ドルの資金調達ラウンドを終え、他の共同創業者がオープンAIを去っていく中で、社内でのリーダーシップを確固たるものにしたばかりのアルトマンは、彼が言うところの「世界がこれまでに見た中で最も重要な技術」に対するオープンAIの主導的ポジションを固めるための戦略を思いついた。
9月にホワイトハウスで開かれた会議では、アルトマンをはじめとする人工知能(AI)業界の代表者がテーブルを囲み、次のように訴えた。
「われわれはより多くのエネルギーを、そして迅速に必要としている」
会議の後、アルトマンは政府が具体的に取るべき対策について、より詳細な情報を記載した15ページの提案書を提出した。
この提案書は、全米のさまざまな州にそれぞれ約1000億ドルをかけて5ギガワットの発電所を複数建設し、オープンAIをはじめ、AI業界のトップを走る企業による利用を求めるものだ。
文書には、次のようなタイトルがつけられていた。
「インフラは宿命である(Infrastructure Is Destiny)」
サム・アルトマン(Justin Sullivan/Getty Images)