大統領シリアル「オバマvs.マケイン」で事業資金をつくる
2015/07/16, NewsPicks編集部
第6話:奇妙なアイデアで大成功
大統領シリアル「オバマvs.マケイン」で事業資金をつくる
2015/7/16
ある晩遅く、ジョーとブライアンは突拍子もないアイデアを思いついた。大統領選挙をテーマとしたシリアルをつくったらどうだろう、と言うのだ。
これまでに多くのジャーナリストと関係を築いてきたし、当時の社名は「エアーベッド・アンド・ブレックファースト」だった。事業と朝食との組み合わせはいろいろと話し合っているじゃないか、というわけだ。少しばかり発展した発想ではあったが、そう思うに至ったのだ。
ブライアンとジョーは、記者たちはメールが来てもつまらなかったら単に削除するだけだろうが、面白いメールだったら、またデザインがよく、しゃれのうまい製品が紹介されていたら、電話をかけてくるだろうと考えた。
そこで2種類のシリアルをつくった。製品名は「オバマ・オーズ(Obama O’s)」と「キャプン・マケインズ(Cap’n McCains)」だ。
オバマ・オーズのキャッチフレーズは「どの一杯にも希望が」、キャプン・マケインズは「どの一口にも一匹狼が」だった(訳注:希望〈hope〉はオバマの選挙運動でよく使われていた言葉。一匹狼〈maverick〉は共和党大統領候補のマケインを象徴する言葉として、よく使われていた)。
ジョーとブライアンが、このシリアルの箱のデザインをつくりあげるまでに約4週間かかった。完成した箱は素晴らしかった。
2人は製品に合わせてジングルとWebサイトまでつくっていた。完成後、デンバーの民主党全国大会で知り合った記者全員に、それぞれの種類を合計100箱ずつほど送った。そして、さらに1種類400箱ずつを用意して、1箱40ドルでWebサイトで販売した。
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