【覚悟】あの日本製鉄が「社員の起業」を許した理由
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日本の大企業、重厚長大産業の代表格……そんな表現がぴったりの日本製鉄からスタートアップが登場しました。その名も「KAMAMESHI」。企業間の横の連携をつくることで、日本の製造業を守っていきたいと、設備に必要な部品を、会社や業界を超えて共有できるサービスを提供しています。
製造業の現場で最も重要視されるのは「安全」です。工場を安全に稼働させるためにも、統率の取れた組織である必要があります。これまで日本製鉄からスタートアップが登場しなかったのは、そうした製造業ならではの理由もありそうです。
日本製鉄の取材を始める前は、文字通り鉄のように固い会社のイメージがありました。でも、組織は鉄壁でも、お会いする方一人ひとりはフランクで接しやすい方たちでした。小林さんも「たくさんの人が活動を応援してくれた」と話していました。
前例がないからできないではなく、伝統ある大企業でも、熱意や意義のある取り組みならば、会社はきちんと受け止めてくれる。その事実は、若手だけでなく、すべての従業員にとって大きな希望になると感じました。何から何まで素晴らしい!
これこそ、まさにホンモノの「人的資本経営(投資)」ですよ。
人的資本経営は研修や制度設計だけではありません。むしろ、このような「機会」を与えることが本質です。とてもバイタリティを感じる行動で尊敬します。
さて、設備の予備部品にニーズがあるのは分かります。しかし、それを①欲しい企業と②提供できる企業とのマッチングで考えた場合、 ①欲しい企業 > ②提供できる企業 にならないのでしょうか?②提供できる企業側もそこまでムダに予備部品を抱えているとは思えず(そうならば別の問題あり)、このビジネスモデルが成立するのか、少々?マークがつきました。
又、パッケージで提供するという在庫管理システムとの関係もよく分かりませんでした。在庫は生産材料や部品がメインであり、決して設備部品だけでない中で、設備部品のみの在庫管理システムなのでしょうか?(そこにニーズがある?)
いっそのこと同社が「在庫」を持てばいいのにと思いました。ある意味、AmazonやMonotaroと同義的な存在ですが、設備部品に特化して、部品在庫と共に“くらしのマーケット”みたいな設備保全サービス企業とのマッチングサービスも在庫一覧に並べて提供すれば、それなりに付加価値は高いような気がします。