東芝不適切会計:田中社長、引責辞任へ
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辞任は当然として、ちょっと別の角度からのコメントを。今月のアナリストジャーナルに「赤字企業の経営者は交代させるべきか」という大阪大学の清水先生の論文が載ってる。結論は、経営者が代わってもダメな企業はダメだったというもの。直観的に理解できるが実証を突きつけられると、なんか悲しくなる。
注目のコメント
経営陣の引責辞任は当然でしょう。メディアが「粉飾決算」という言葉を、まだ使わないのが不思議な位だ(広告出稿量が多いからだろうか)。
問題の悪質性はさておき、東芝は、株式投資的に大変興味深い。
(1)不祥事のインパクトを株価に換算して適正株価は幾らになるか。適性株価よりも大きく下げる局面があれば、かつてのオリンパス的な投資のチャンスになる(注;私は、東芝への投資を勧めているわけではありません!)。
(2)ガバナンスの重要性がどうのこうのと言っている連中はポートフォリオから東芝を外すのか否か。何とかコードを奉じる人々、SRI教の信者さん達、JPX日経400、さらに公的年金などはどうするのか。東芝を外さないなら、「株主によるガバナンス」は全く迫力を欠くし、さりとて機械的に外すのが投資として常に最善なわけでもない。
個人的な結論を言うと、年金のように「他人のお金」を運用する人は、純粋に投資の観点だけから投資行動を決定すべきで、SRIのような中途半端なお節介には距離を置くべきだ。社会運動としての投資は、自分のカネでやるべきなのだ。