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「大麻」の個人使用、ブラジルで解禁へ 最高裁がその判決を下した理由 | 使用者か密売人かの微妙な線引き

COURRiER Japon
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  • 藤井 勇人
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    在ブラジル建築プロデューサー/隈研吾建築都市設計事務所ブラジル担当室長

    記事にもありますが、今回のブラジル最高裁の決定により、国民が大麻を40グラムまで(大麻たばこ約80本分)所持しても罰せられず、また個人使用のためであれば6株までの自家栽培が可能と裁定されたことで、個人使用の大麻を解禁し、同様の措置を講じた国々の中でブラジルが世界最大の国となりました。

    国連の「世界薬物報告書2021」によると、大麻は世界で最も広く消費されている違法薬物で、使用者は約2億1900万人、世界の成人人口の4.3%に相当するそうで、ブラジル全国薬物使用実態調査によると、ブラジルでは毎日約150万人が大麻を使用しているというデータがあります。

    欧米諸国同様にブラジル国内ではマリファナ(大麻)は普通に一般に浸透しすぎていて、吸ったことがない人の方が少ないのではないかというのが一生活者の感覚だったので、今回の大麻の一部合法化はむしろ遅すぎたのでは?というのが一生活者の感覚です。

    そもそもブラジルにおける大麻の歴史は古く、外務省による公式文書によれば1549年にはすでにアフリカからの黒人奴隷によってブラジルに「上陸」していたという話があります。
    その後、大麻の生産はむしろ政府によってインセンティブを与えられていたほどでしたが、19世紀に入り他国同様に過剰摂取をした人々が犯罪を起こすようになりブラジルの各州も一転して取り締まりを強化し始め、1938年には法律で大麻の栽培が、そして遂に1976年には大麻の所持が禁止されることになりました。

    それから現在に至るまで、大麻所持の取締は警察が社会的弱者、貧困層やスラムに住む人々を麻薬密売人と見做し必要以上に容易く逮捕する絶好の手段と化していました。それが結果的に警察と麻薬密売組織の癒着やミリーシア(元警官による民兵組織)の凶悪化に繋がっていたわけです。

    大麻はブラジルの都市問題、社会問題に大きく関わりがあるため、今回の大麻一部合法化が副次的にどのような結果をもたらしていくのか注視していこうと思います。


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