〈ひと〉VFSジャパンの社長に就任した 村井賢志氏
2015/06/18, 日刊自動車新聞
ボルボグループ製品の販売金融サービスを展開するボルボファイナンシャルサービスの日本法人であるVFSジャパンに入社して約3年。4月に前任の高島淳氏からバトンを受けて新社長に就任した。
自動車業界に携わるのは同社が初めて。約19年間在籍した三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)では、約10年間を海外赴任で過ごした。自身のキャリアの中で一番の財産として、香港のリース法人での駐在経験を挙げる。
地元日系リース会社への売却プロジェクトの事務局を務めたことだ。約100人の仲間を送りだした後、約1年間、香港に1人残ってクロージングバランスの確定作業に奔走した。「プレッシャーはあったが、自分でやったことが全て結果で表れることが非常に面白かった。私自身も鍛えられた。企業の買収ではなく、売却の立場ではあったけどね」と振り返る。
VFSジャパン社長に就任後、社内に発信した最初のメッセージは「変革への適合」。UDトラックスをはじめボルボグループが変革を遂げる中で、VFSジャパンもその変革の流れに適合できることが大切と説いた。その上で社員には「アグレッシブさ」を求める。同社の顧客はUDトラックスを中心にボルボグループ企業。いわば仲間であるがゆえに「待ちの姿勢でもビジネスの話がいただけるものだという甘えがある」と指摘、「我々はUDトラックスの変革に適合しつつ、期待を超える提案をすることが必要だ」と語る。
ただ単に金融を付帯しているだけでは「存在価値はない」と断言する。「足元の今これだけ」というビジネスだけでなく、いかに長期、次のビジネスチャンスをエンドユーザーに創造できるかだ。
大学時代はESS部に所属し、訪日外国人のボランティアガイドをやっていた。昨年、通訳ガイドの国家試験にも合格。東京都の中央区観光協会特派員の一員でもある。
(平野 淳)
〈プロフィル〉 1988年同志社大経済学部卒、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。93年ニューヨーク大学経営大学院修了。2007年シスコシステムズキャピタル入社、12年VFSジャパン入社、ファイナンス本部長を経て現職。50歳。奈良県出身。
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