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木村さんはIPO時にグノシー株式を大量に売却した方。依然筆頭株主ということは、将来の株式の売り手と同義。もちろん、この手の記事は株価を上げたいポジショントークと読むのが適切なリテラシーであって、投資家は売り手のセールストークを割り引いて聞かなければならない。
記事内の「グノシーのDAU 1000万」は、「gumiの時価総額8兆円」と並ぶ今年の迷言。ちなみに、海外投資家を販売対象に含むグローバル公募案件では、根拠のない将来予想に関する記述(forward-looking statement)は慎むように弁護士と主幹事証券会社から厳しく指導される。理由は根拠レスの発言を信じて株式を買った投資家が将来迷惑するから。グノシーもgumiも上場に際してこのような常識的な指導を受けてこなかったのだろうか。国内新興市場のレベルの低さというか、ベンチャー企業経営者/売り手株主の資本市場の舐めっぷりがここでも垣間見える。
なお、情報価値の低いこのポエムを総合トップに持ってきたNP中の人も、NPの株式/ストックオプションを持つなどして、類似企業たるグノシーの企業価値を引き上げたい間接的なインタレストをお持ちのことでしょうグノシー筆頭株主の木村氏によるコラム。テクノロジー、人工知能がメディアを席巻する流れは、まず流通から始まり、編集へと拡大。今後は、天気予報、財務情報など自動記事生産も広がっていくでしょう。ただ、テクノロジーの使い方と重要度は、メディア業界の中でも、プラットフォーム寄りか、パブリッシャー寄りかで違いが出てくるはずです。
ちなみに私は、最後まで人間の力は大事であり続ける派(とくにコンテンツ創造では)。勝負のカギを握るのは、「人工知能の浸透トレンドがどれだけ早くやってくるかを的確に読む力」と、「その浸透に応じた、最適なテクノロジ・人間の協働バランスをうまく見い出し、調整していく力」でしょう。データドリブンマーケティング。これが出来るのって、本当にごく一部のプラットフォーマーだけなんだよなぁ。日本企業では水平統合型のSmartNewsやGunosy、LINEくらいなもの。そこの一部を握れている木村さんはやはりスゴい。
NewsPicksはそういう意味ではまだまだユーザー数が少なすぎる。Evernoteと連携していて、日経新聞デジタルの閲覧情報以外の情報もDB化できている日経新聞が今後いかにデータドリブンなメディア運営をしていくのが、非常に気になるところ。
NewsPicksが面白いのは閲覧情報だけでなく、コメント情報も得られるところだけど、そもそもPickする人なんて全体の5%もいないだろうから全然有意なデータにならない。