2024/6/5

【超実践】ChatGPTで「難解な契約書」を読みこなせ!

私たちにとって最も身近な「法律文書」と言えば、契約書や、各種製品・サービスの約款、保証規定の類いだろう。
これらの文書が重要なのは言うまでもない。内容がよくわからないまま契約書にサインをして、のちにトラブルになった事例はごまんとある。
トラブルとまでは言わずとも、製品が故障したときに、思っていたような保証を受けられずに困ったことのある人は少なくないはずだ。
しかし、契約書の類いは、とにかく長いし難解だ。まともに全文に目を通したことのある人など、そういないだろう。
(mrPliskin/Getty Images)
ところが最近、AIの登場により、契約書はぐっと「とっつきやすい」存在になってきた
ビジネスの現場でも、「LegalForce」「GVA assist」「LeCHECK」など、AIを活用した契約書レビュー支援サービスが徐々に浸透しつつある。
その特徴は、日本語の自然言語処理に、法令の学習モデルを組み合わせることで、契約書に不利な条項がないか指摘してくれることだ。
これにより、従来は弁護士や法務部門の目視頼みで、膨大なコストがかかっていた契約書のレビューが、ぐっと「民主化」された。
こうしたAIサービスは基本的に企業向けだが、多くの人が使っている「ChatGPT」や「Claude」などの生成AIでも、簡単な契約書のレビューは可能だ。
そのポイントを、企業法務の専門家で、AIにも詳しい弁護士の結城東輝(とんふぃ)さんに聞いた。
INDEX
  • ①契約書をAIに「読ませる」
  • ②「不利な内容」を尋ねてみよう
  • ③「知らなかったリスク」に気づける
  • ④身近な規約に「思わぬ発見」
  • ⑤仕事の契約書、ちゃんと読んでる?