人生100年時代の新しいリーダーシップ論
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「横串を通す」→破壊的イノベーション
摩擦が生まれるのを嫌がる人が多い中で、いかにして摩擦が起きるような議論を重ねられるか。ただ、そもそも議論ができなかったら意味ないだけど。
逆転のリーダーシップ。サッカーに置き換えると、選手?(現場)とファン(顧客)が一緒になってサービスやプロダクトを磨くってことかな。今よりさらに顧客の心に寄り添って、形にしていかないとかな。>部署を横断して摩擦が起きるような議論を重ね・・・、
ソニー盛田さんの話を思い出しました。彼は営業部門と技術部門の社員を一緒に集めた席でこう言ったそうです。
「営業はこんな商品を作れ、こんなサービスをしようという注文や希望は全部聞いてこい。そして、その無理難題を技術屋にぶつけろ」
「技術屋にはそれを無理だと断る権限など与えていない。できるかできないかではなく、どうすればできるかだけを考えよ。できるかできないかは私が考える。ソニーの技術屋は営業の無理難題を受けて立て。それが技術屋の誇りだ。」
こうやって摩擦を起こしていくのか、とハッとさせられたことは記憶に新しいです。こういうことを言って摩擦を起こさせている経営者は確かに多くないかもしれませんね。リンダ・グラットン著『ライフシフト』が多くの人々を啓発しているようだ。立教の21世紀社会デザイン研究科の学生も、「100年人生」をテーマにしたイベントを企画している。
ところで、本記事に出てくる「羊飼い型」リーダーシップは不勉強で初耳だったが、リンダ・ヒルの著書のタイトルが”Collective Genius: The Art and Practice of Leading Innovation”であることを見ると、ロバート・グリーンリーフの「サーバント型」リーダーシップと近接したコンセプトのように感じる(これから著書を読んで判断します)。
この本の主タイトルを直訳すれば『集合的天才』となる。これはリーダーではなく、フォロワーを主役とした考え方であり、僕がフォロワーシップ論の講義で提唱している「自律衆知型フォロワーシップ」や、ライフストーリー論の時代区分で提示した「衆知主義の時代」と基本同じものと思う。こういう主張が、ハーバード・ビジネス・スクールの教員から出ているところが面白い。
ただ、「集合的天才」(自律衆知型フォロワーシップ)を洞察するには、同じHBSのバーバラ・ケラーマンが著わしている、”The End of Leadership” “Followership: How Followers Are Creating Change and Changing Leaders”や、フォロワーシップ論の最初の提唱者であるロバート・ケリーの論稿が示すパラダイムシフト(軸足がリーダーからフォロワーに移行する時代)を理解する必要があると思う。