失業率3月は2.6%で横ばい、有効求人倍率1.28倍で0.02ポイント上昇
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求人倍率は上昇に転じていますが、労働力調査ベースで見ると、3月の雇用は悪化に転じたようです。
というのも、季節調整値でみると、就業者数が前月から▲23万人と大幅に減少に転じているからです。
なお、失業者数が増えなかったのは、非労働力人口が前月から31万人も増えていることがあります。
つまり、就業者数は減っても労働参加率が下がったことで失業率が上がらなかったという構図です。
なお、失業者数は横ばいでしたが、非自発的離職者が2カ月連続で増加していることにも注意が必要でしょう。
注目のコメント
雇用斡旋に占めるハローワークの比率が下がって失業率と有効求人倍率の指標性が落ちているといった話もありますが、雇用の流動性が曲がりなりにも高まって自主的に職場を離れる人もいる我が国でこのくらいの水準が続くなら、完全雇用状態が続いているとみて良さそうに感じます。そうした中で、インフレは本物じゃないと称して財政支出と異次元緩和による低金利を組み合わせて景気刺激を続け、インフレ率を高止まりさせて庶民の生活を圧迫し続けるのはなぜなのか。
完全雇用状態で人手不足が続くのに政府が賃上げの旗を振らなきゃ賃金が上がらないとしたら、需要不足うんぬんが問題なのではなく、高い賃金が払える職場が日本から消えていることが原因です。これは財政支出と金融緩和で解決できる問題ではありません。
円安でインフレを起こせば日本が成長して国民が豊かになるといった甘い夢を脱して本気で日本のビジネス構造を立て直さないと、たとえ完全雇用状態が続いても、日本が成長軌道に戻って国民が豊かになることは無さそうな・・・ (・・;