【逆転現象】テック企業が、自ら「規制」を求める理由
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先行している企業が、ロビイングして規制団体をつくり、新規の参入障壁を高めつつ、政府の介入によるリスクを下げるという極めて自然なアクションだとは思います。かつてMicrosoftが受けたような規制や、FacebookやGoogleが受けたような過剰なバッシングや規制になってしまう前にプロアクティブに対応するというのを学んだということなんでしょうね。
注目のコメント
株式市場では、生成AIに関連するかどうかで明暗が分かれています。関与するGAFAやエヌビディアの株価が高騰、一方で生成AIに市場を奪われるSaaS企業は低迷しています。生成AIがSaaSを駆逐する姿をはっきりと織り込み始めたということです。
「規制すべき」「免許制に」などの議論を見ていると、デジタルテクノロジー誕生と規制のあり方は、許認可性をベースとする新薬・創薬のそれに似た方向に進むようにも思えてきます。
AIという技術は、いまや単なる外部的な道具としてではなく、人の言論や考えにも密接に関わる存在になってきました。利便性・生産性を向上させる良い面だけでなく、誤情報・著作権侵害・個人情報流出などを促す悪い面があることも様々な指摘の通りで、こうしたことへの具体策が一向に進まないことには心配があります。
国内でも続々と和製大規模言語モデルの開発が発表されていますが、やはりルール作りが追いついていない状況です。よくも悪くも、世界的に見ると開発競争に遅れてしまった日本ではありますが、こうしたルールづくりと開発とを共に進めていくモデルケースとなるチャンスでもあるのかもしれません。
G7サミットでは、日本は議長国として「広島AIプロセス」を宣言したところです。産学官が連携し、攻めと守りが両立したルールづくりに向けた議論が国内でも活発化することを願いたいです。AI規制は正しいだけに、新たな参入障壁にならないようにしたいですね。深い理解と高い技術力が必要なので、どれだけの日本企業が規制対応できるか不安です。
1990年代の金融工学の発展と、その後の金融規制の対応の大変さを思い起こします。