スカイマークの佐山展生会長が20日、退任した。2015年の破綻後、経営の陣頭指揮を取り、再建を目指していた。悲願の再上場を果たせぬままの退任には「意図が測りきれない」との声もある。佐山氏の退任はスカイマークの増資や資金調達などの戦略に影響を及ぼす可能性がある。

スカイマークの会長から退いた佐山展生氏(写真=陶山勉)
スカイマークの会長から退いた佐山展生氏(写真=陶山勉)

 佐山氏の退任は突然、しかし淡々と決まった。

 4月20日、スカイマークは臨時の取締役会を開いた。佐山氏はリモートで出席したという。「一身上の都合で会長を退きたい」

 こう申し出た佐山氏。取締役陣はおのおの、その理由を想像した。だが、発言の機会を求める出席者はいなかったようだ。

 わずか5分ほどで、会長退任が決まったという。

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