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「今回の選挙結果によっては、民主主義の旗手というアメリカの役割が終わるかもしれない」留学と特派員生活をあわせて10年米国で生活し、大統領選取材にも4回関わった記者が現地から緊急報告します。
トランプ氏の言葉を信じ続ける人たち続出 プロパガンダに脆弱になった米国
毎日新聞
2020/12/20 17:00(最終更新 12/20 17:00)
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米大統領選を米中西部オハイオ州で取材した。トランプ大統領の再選が頓挫したとき、「米国の民主主義は救われた」とほっとした。しかし、不安は消えない。米国人がプロパガンダ(宣伝戦)にとても脆弱(ぜいじゃく)になっているからだ。
トランプ氏に投票した約7400万人のうち、約7割は「選挙は公正ではなかった」「実際は大統領が勝利した」と考えている。米司法省が「選挙結果を覆すような選挙不正は見つかっていない」と明言しているにもかかわらず、大統領の言葉を信じているのだ。
米国人がここまで劣化した理由は明白だ。…
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