みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
週末はバイク仲間の赤池くんと一緒に、猿ヶ島(神奈川県厚木市)のオフロードコースで練習してきました。
今回はコーチ不在で、初心者2人がお互いに教わったことを指摘し合っての“合同自主トレ”となりました。野球少年だった赤池くんは、基礎の大切さを誰よりも知っている。だから地道な反復練習をコツコツと繰り返している。一方私は放し飼いにされると気持ちよくパーッと走ってしまう。赤池くんは好き放題に飛ばす私を諌め、「フェルさん。コツコツやりましょう、コツコツ」と。
コーナリングの速度は徐々に上がってきたのですが、連続するギャップ(フープスというらしい)がいけません。同じコースを走る上級者の方に、ここでイッキに詰められてしまう。
「尻の穴を後ろの人に見せるような姿勢で」と教わっているのですが、どうもポンポンガクガクと跳ねてしまい思うように速度が上げられない。何か大きな勘違いをしているのかもしれません。攻略のコツを、うまく言葉にできないでしょうか。
稚拙な押し込み強盗事件の現場となった中目黒のタワーマンション。
ここには古くからの友人が住んでいる。彼の部屋は地権者用ですが、他にもURの賃貸や目黒区の区営住宅や分譲が混在しているのですと。知りませんでした。
「事件後はマスコミがすごくて、買い物に出るのも面倒だった」とのことですが、彼らは「写真に撮られることを極端に嫌がる」のだそうです。「スマホを向けると一斉にパッと顔を背けるから面白いよ」、と。いや、彼らの気持ちがマスクマンの私にはよーく分かりますよ(笑)。
ということで本編へとまいりましょう。
少し間が空いてしまいましたが、ホンダレジェンドの開発者、青木 仁さんインタビュー続編です。
(前回はこちら)
レジェンドはエンジンと3つのモーターを複雑に組み合わせた、極めて高度なハイブリッドシステムを搭載している。
3つのモーターとエンジンの出力を単純に足し算すると37×2+48+314=436馬力になるはずだ。しかし表示されている“システム最高出力”なるものは382馬力とされている。54馬力はどこへ消えたのか。まずは前回の最後の部分から。
フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):なるほどねぇ。勉強になります。そうそう。一つ伺いたいのですが、NSXでもプリウスでもそうなのですが、「システム最高出力」ってエンジンの最高出力とモーターの最高出力の合計にならないじゃないですか。100+50が130みたいな。なんで150にならないんでしょう?
完成車開発統括部 車両企画管理部 LPL シニアチーフエンジニア 青木 仁さん(以下、青):ああ、それは簡単です。それはですね……。
前回はここで「そろそろ出社の時間」と言いわけをして尻切れトンボで終わっている。
しかし酷い終わり方だなぁ……。申しわけございません。続きにまいりましょう。
青:エンジンとモーターの特性の違いです。エンジンにはトルクカーブというものがあって、それに沿ってエンジンの出力が出るのですが、モーターは違う。モーターはいかようにでも調整できちゃうんですね。
F:それじゃエンジンの最高出力が出るところとモーターの最高にオイシイ部分を合わせることもできるんですね。つまり単純な足し算の最高出力を出すことも、レジェンドで言えば436馬力を出すことも原理的には可能なわけですか?
青:はい。実はやろうと思えばできるんです。エンジンの一番てっぺんのところと、モーターのてっぺんを合わせてしまえばいいだけですから。でもそれではハイブリッドにする意味がありません。低速が弱くなって、せっかくのモーターの長所を生かせませんから。
F:なるほどそうか。エンジンが最も苦手な走り出しの部分、低速ノロノロの部分を、最初からドンとトルクの出るモーターで補うのがハイブリッドのもともとの目的ですものね。それを高い回転数に合わせたら意味がない。
青:うんと単純に言うとそういうことです。特にレジェンドのリアの2モーターは、出だしからパッと駆動力を出したいし、路面の状況、ステアの状況、その他様々な要素を取り込んで、瞬時に演算して決めているからなおのことです。
F:とてもよく分かりました。ありがとうございます。しかしレジェンドのハイブリッド制御、4輪の制御というのは本当によくできていますよね。処理しなくてはいけないファクターがあまりにも多いので、演算が大変そうです。よほど頭のいいコンピューターを積んでいるのでしょうね。
大型SUVに積まれてやってきたのは
青:その4輪の制御なんですけどね、もともとは……と。これは話しちゃマズイかな(苦笑)。
F:そこまで話したんだから言っちゃいましょうよ。
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