秋田知事「聖火リレー中止も」感染拡大、独自警戒レベル引き上げ

　秋田県は９日、県庁で新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、感染が拡大している秋田市について県独自の感染警戒レベル（５段階）を３から４に引き上げた。混雑する場所への外出を避けることなどを市民に要請する。また佐竹敬久知事は６月８、９日に県内で予定する聖火リレーについて「場合によっては中止もあり得る」と言及。感染拡大への警戒をさらに強めている。【工藤哲】

　本部会議では、高齢者施設や学校でクラスター（感染者集団）が相次いで発生し、６０代以上の感染者に加え、秋田市保健所管内の感染者が大幅に増えたことを担当者が報告した。５月８日現在の県内の重症の入院者は４６人で、病床使用率は３４・８％となり、秋田市では入院医療体制が逼迫（ひっぱく）しつつあるとの見方を示した。