「大輔ごめんね」仏壇前で涙 天草ひき逃げ時効成立 両親の10年間

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山切大輔さんが犠牲となった死亡ひき逃げ事件が時効となり、涙ぐむ母野江子さん(右)と父征利さん=熊本県天草市で2021年5月7日午前10時27分、栗栖由喜撮影
山切大輔さんが犠牲となった死亡ひき逃げ事件が時効となり、涙ぐむ母野江子さん(右)と父征利さん=熊本県天草市で2021年5月7日午前10時27分、栗栖由喜撮影

 2011年5月7日に熊本県天草市で市職員の山切大輔さん(当時27歳)がひき逃げされ死亡した事件は7日午前0時、未解決のまま自動車運転過失致死罪の公訴時効が成立した。7日午前、母野江子(のえこ)さん(71)は、父征利(ゆきとし)さん(81)とともに同市の自宅で仏壇に手を合わせ「大輔ごめんね。犯人には人間として出てきてほしかった」と声を詰まらせた。

 死亡ひき逃げ事件を巡っては、10年4月の改正刑事訴訟法で時効が廃止された殺人罪と同様に法改正前の議論で遺族が時効廃止を求めたが、見送られた。死亡ひき逃げ事件が問われる道路交通法違反(救護義務違反)は発生から7年、自動車運転過失致死罪は10年が公訴時効となる。

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