朝日阪神支局襲撃から34年 コロナ下「言論の自由」かみしめ追悼

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犠牲になった小尻知博記者の祭壇に手を合わせる男性=兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で2021年5月3日午前10時17分、滝川大貴撮影
犠牲になった小尻知博記者の祭壇に手を合わせる男性=兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で2021年5月3日午前10時17分、滝川大貴撮影

 兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で1987年、小尻知博記者(当時29歳)ら2人が殺傷された事件は3日、発生から34年を迎えた。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が発令されており、事件資料室などの一般公開は2年連続で見送られた。支局1階には小尻記者の遺影を飾った祭壇が設けられた。追悼に訪れた人々は静かに手を合わせ、言論の自由を守る大切さに思いをはせた。

 事件は、憲法記念日の87年5月3日午後8時15分ごろに起きた。目出し帽をかぶった男が支局内で散弾銃を発砲。小尻記者が死亡し、同僚の犬飼兵衛記者(2018年に死去)が重傷を負った。事件後に「赤報隊」を名乗る犯行声明文が報道機関に届いたが、02年に公訴時効を迎えた。

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