北陸新幹線の延伸に伴い、既存路線との近接・交差などが課題となる京都駅の周辺(2018年11月撮影)=小型無人機から

北陸新幹線の延伸に伴い、既存路線との近接・交差などが課題となる京都駅の周辺(2018年11月撮影)=小型無人機から

 与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は27日、北陸新幹線敦賀-新大阪の詳細ルートなどを検討する委員会の第3回会合を開き、国土交通省が施工上の課題として京都駅や地下水などに関する6項目を説明した。

 想定されるリスクを洗い出して解決策に生かす狙いで大きく6項目を提示。まず地下水は京都市内での水位低下や水質対策に加え、京都府北部の山岳地帯を貫くトンネル区間周辺における環境への影響低減を図る。京都市街地に立地する京都駅とのアクセスに関しては、東海道新幹線など既存路線との近接・交差、工事車両による公共交通や文化財への影響などを指摘した。

 このほか主に、区間が長い長大トンネルでの換気・火災対策▽建設工事で大量に発生する残土の受け入れ先確保▽新大阪駅の軟弱地盤対策▽働き方改革関連法の施行に伴う工事費や工期への影響-を挙げた。それぞれの具体案は今後詰める。