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「客がスパイ」? 神奈川県、「マスク飲食」認証店に覆面調査

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横浜中華街の飲食店で「マスク飲食実施店認証制度」への協力を依頼する神奈川県の黒岩祐治知事(右)=横浜市中区で2021年4月21日午後5時1分、樋口淳也撮影
横浜中華街の飲食店で「マスク飲食実施店認証制度」への協力を依頼する神奈川県の黒岩祐治知事(右)=横浜市中区で2021年4月21日午後5時1分、樋口淳也撮影

 神奈川県が新型コロナウイルス対策として「マスク飲食」を実施する店を優遇する新しい制度が、波紋を広げている。認証した店がマスク飲食を実施しているかを確認する手段が県民による覆面調査で、結果次第では認証の取り消しもあるためだ。始まったばかりで効果も未知数だが、店からは「やりすぎ」「客がスパイになるのか」と困惑する声が上がっている。

 「マスク飲食」は、口に飲食物を運ぶとき以外はマスクを着用して飛沫(ひまつ)感染の防止を図る手法で、黒岩祐治知事が感染対策の「切り札」として浸透を図っている。

 議論を呼んでいる「マスク飲食実施店認証制度」は21日に始まった。コロナ対策の実施を示す「感染防止対策取組書」を既に掲示している飲食店など約4万5000店から申請を受け付け、県の委託事業者の調査を経て認証店に格上げする。認証店になるのは200店程度を想定しており、県の費用負担で全国紙に新聞広告が掲載されるほか、半年間程度、客に配布可能な量の国産マスクを受け取ることができるという。

 認証店には、県が公募する「県民モニター」が覆面調査に入り、マスク飲食の実施状況を県に報告する。報告結果は店に通知されない。特に優れた取り組みが確認されれば…

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