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筋金入りのテスラ株投資家、26日の決算発表で衝撃に見舞われる可能性

  • オプション価格は株価が上下どちらの方向にも7.2%変動すると示唆
  • 投資家は21年納車台数見通しや老舗自動車メーカーとの競争に注目

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米電気自動車(EV)メーカー、テスラを信奉する筋金入りの投資家が同社株を保有するスリルがなぜ消えうせたように思えるのか疑問に感じても無理はない。

  昨年700%を超える値上がりを記録したテスラ株は、2021年に入ってから上昇率が3.4%にとどまっている。ゲームストップなど「ミーム株」に世間の関心を奪われたほか、暗号資産(仮想通貨)ビットコインにほぼ全ての注目が集まったことも背景にある。

  ただ、テスラが26日に発表する1-3月(第1四半期)決算で、こうした状況が一変する可能性がある。

  テスラの1-3月の世界販売台数が市場予想を上回ったことで、期待は高まっている。一方、同社は各社の参入が相次ぐEV市場でリードを維持できると投資家を納得させる必要もある。その結果、トレーダーはテスラ株が衝撃に見舞われる可能性を織り込んでいる。オプション価格は、株価が上下どちらの方向にも7.2%変動する可能性を示唆。これは決算発表後の同社株の動きとしては昨年1月以降で最大となる。

Buckle Up

Tesla shares have a long history of volatile earnings day moves

Source: Bloomberg

  米欧の老舗自動車メーカーは今年に入り、セダンからスポーツタイプ多目的車(SUV)や高級車に至るまでEV競争に参加する野心的な計画を発表。イーロン・マスク氏率いるテスラは、テクノロジーやソフトウエア、ブランド認知度の点で競合者に対して大きな優位性があるが、ライバルの参入拡大に伴い、その地位が急速に低下し始める可能性もある。

  投資家はドイツやテキサス州オースチンの工場の詳細や、今年のテスラ車の需要状況について手掛かりを得たいと考えている。テスラは21年の納車台数見通しを示していないが、75万台程度だと示唆している。

Tesla's regulatory credit revenue delivers a significant jolt to profit

原題:
Tesla’s Stock-Market Devotees Might Get an Earnings Jolt(抜粋)

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