新緑に染まった茶園で新芽を摘み取る農家(甲賀市水口町虫生野)

新緑に染まった茶園で新芽を摘み取る農家(甲賀市水口町虫生野)

 滋賀県甲賀市水口町虫生野で22日、県内で今季初めてとなる新茶の収穫が行われた。今年は天候に恵まれ、生育状況は良好といい、新緑に染まった茶園で農家たちが汗を流した。

 農事組合法人「グリーンティ土山」が管理する1500平方メートルで実施。例年、収穫初日は手摘みで行ってきたが、昨年に続き新型コロナウイルス感染防止のため茶刈機を使って摘み取った。

 この日は農家12人が5~10センチの新芽約200キロを収穫。同法人では5月中旬までの新茶シーズンの間、ほぼ毎日作業を行い、約100トンの収穫を予定する。県内の問屋やJAこうかに出荷し、1日から煎茶として小売店などで販売される。

 同法人の藤村春樹代表(50)は「ここ数日気温が上がり、一気に芽の色が乗ってきた。家庭で至福の一杯を楽しんでほしい」と話した。